福岡の社会的養護にある
若者・学生の可能性を
開花させる
若者支援事業は、社会から孤立し、自らの可能性に蓋をしがちな社会的養護の若者・学生を支援する事業になります。社会生活に必要な知識やスキルを身に着けるプログラムや海外留学体験などを通して、新しい価値観に触れる体験機会を提供しています。
若者支援事業の背景
社会的養護が必要な子ども・若者の深刻な現状
児童虐待相談数は20年で約50倍に
厚生労働省のデータによると、平成27年度に全国の児童相談所が対応した児童虐待相談数は、16年前と比べて約89倍に拡大しています。また、今や1週間に1人以上の子どもが虐待によって命を失っているという状況で、事態は日々深刻さを増しています。
- 児童養護施設等について(厚生労働省・H29)
児童養護施設の子ども・若者が
抱える背景は多岐にわたる
平成28年時点で全国に約600か所、約3万人の子ども・若者が生活する児童養護施設ですが、その約6割は虐待を受けた経験があります。但し、子ども・若者が親を頼れない理由は、親の健康事情・法的事情・就労事象、また児童が障がいを抱える場合などさまざまです。
- 児童養護施設等について(厚生労働省・H29)
社会的養護の子ども・若者が陥る負のループ
施設退所後、様々な偏見や不利な条件を抱える若者にとって、経済基盤の無い中で学業と生活の両立は相当困難です。また、施設退所後に、悩みや苦しみを相談できる大人や帰る実家すらない若者もいます。それゆえ、安易に仕事を辞めてしまう、犯罪に巻き込まれやすい状態にあります。そして、彼らの子どもがまた施設へ入所するという負の連鎖を引き起こす現実もあります。
負のループを断ち切る
若者支援事業
上記のような社会的養護の子ども・若者が巻き込まれる負のループを断ち切るために、スマフラは①ロールモデルの存在、②市民の理解者の育成、③多様な価値観との出会いによる化学反応を3つの鍵として、各種活動を実施しています。
ロールモデルの
存在
市民の理解者の
育成
多様な価値観との
出会い
スマフラの活動紹介
ワンステップセミナー
自立との出会い
児童養護施設に在籍する高校3年生を対象に、一人暮らしや社会生活に必要となる知識やスキルについて、社会人サポーターと一緒に学ぶ機会を提供するプログラム。参加者には、参加回数に応じて新生活に必要となる生活必需品を応援寄贈します。
しごとさとおや
仕事との出会い
児童養護施設を始めとした社会的養護の若者や学生が施設を卒園した後にも社会で安心して自立し活躍できるよう、その理解者を増やすと共に、社会への定着を応援するプログラム。職場見学や職業体験を含むキャリア教育を提供しています。
ステップパスポート
海外との出会い
児童養護施設等(自立援助ホーム含む)に入所する若者・学生を主な対象として、海外体験を提供するプログラム。事前の準備期間、及び現地での語学研修・ホームステイ体験等を通じて、海外での異文化体験の機会を提供し、参加者の国際性や自信を養うと共に将来への夢を描く機会を提供しています。
体験発表スピーチ大会
自分との出会い
社会から孤立し、自らの可能性に蓋をしがちな社会的養護の若者・学生を支援する事業。社会生活に必要な知識やスキルを身に着けるプログラムや海外留学体験などを通して、新しい価値観に触れる体験機会を提供しています。
過去に実施した活動
カナエール福岡
児童養護施等の退所後、大学等へ進学する若者を卒業までサポートするプログラム。夢を語るスピーチコンテストを軸に、児童養護施設等の子どもたちの進学格差と、将来への希望格差を解消し、社会全体で夢をかなえるチカラを育みます。