Day 1(8/21):出発〜プノンペン到着
朝早い時間に、福岡空港国際線ターミナルに集合でしたが、全員が集合時間前に到着!チェックインの後、スーツケースを預けて、出国手続きへ✅今回、初めて海外に行くユース参加者にとっては、人生初の出国手続き✨そして、久しぶりに海外へ行く人にとっては、自動化された出国ゲートに感動していました。
入国審査前は、心臓がドクゥンドクゥンとなっていた。
空港からのホテルまではバスの中から、夜のプノンペンの街並みや交通の様子を見ることができました。夕食の後、地元の人が利用しているナイトマーケットを散策🌃プノンペン市民の日常を垣間見ることができ、1日目から多くの学びがあったようでした。
Day 2(8/22):カンボジアの歴史に触れた1日
カンボジアスタディツアー2日目の午前中は、トゥールスレン虐殺博物館へ。プノンペン中心部に位置し、元は学校だった場所です。1970年代後半のポル・ポト政権時に、多くのカンボジア人が拷問を受けた場所を博物館として開放し、その歴史の悲惨さを伝えています。実際に使われていた道具や収容場所が残っており、その残虐さを目の当たりにしました。
その日の午後には、実際に処刑が行われた場所、通称Killing Field(キリングフィールド)へ。ここでは、2万人の人が虐殺され、そのまま土へ埋められました。この場所の様子をユースの一人が、感想文に以下のように表現しています。
キリングフィールドでは実際に埋められていた場所や頭蓋骨など、虐殺の現場を見て感じたことは、人一人でこんなに残酷なことができるのが凄く怖かったです。他の人にバレないように、爆音で音楽を流し続けて撲殺や親の前で子供を殺す、など凄く残酷なことがつい40年ほど前まで行われていたことがショックでした。
このような処刑をする場所は、当時、カンボジア全国に200ほどあったとのことです。ガイドさんの案内で歩いた後に、モニュメントにお花をお供えし、犠牲者を弔いました。
午前と午後の合間の時間で、3日目に訪問する孤児院の子どもたちに送るプレゼント購入のために、マーケット(市場)や文房具屋さんに行きました🎁ユース一人一人が「どんなものが喜ぶだろう」としっかり考えている姿がとても印象的でした。
Day 3 (8/23):孤児院訪問・スラム地区での炊き出し・日本語学校訪問
3日目は、プノンペン市内の孤児院訪問と貧困層が多く住む地区(スラム)、日本語学校を訪問しました。
まず、スラム地域で振る舞うカレーの材料の買い物へ!セントラルマーケット(中央市場)で野菜🥕🥔🍖を買い、お米屋さんで600kgのお米も購入しました🍚
そして、いよいよ孤児院に訪問!ユース達が披露したけん玉に、子ども達も興味深々✨ もちろん、子どもたちと一緒にけん玉をして遊びました🎵最後に、前日(現地訪問2日目)に選んだ贈り物をプレゼントしました🎁
孤児院からスラムに移動し、そこに住む子どもたちと交流&炊き出し。ユースたちが教えた歌遊びやおんぶ・だっこなど体当たりで遊んでいました。その後、子どもたちをはじめ、そのスラム地区に住む大人たちにカレーを配り、一緒に美味しくいただきました🍛😋ユースたちにとって、このスラム地区の訪問は、特に印象深かったようで、全員が感想文にその時の気持ちや様子を書いてくれています✍️
孤児院やスラムに行った時も、施設は窓ガラスも付いておらずドアもあってないようなもので、扇風機一台が回っているという状態でした。日本では考えられないような光景ばかりを目にして戸惑いが隠せなかった私に、子供達は笑って嬉しそうに接してくれました。その姿を見て、この良い環境とは言えないような環境の中でも子供達や大人の方々は、嫌な顔一つせずに今を楽しんで幸せを見つけて必死に生きて生活しているんだなと身に沁みて感じました
スラムや孤児院では、私たちの善意を素直に受け取ってくれることがとても嬉しかった。⽇本では、偽善だと⾔われるのかなと思いながら現地の⼦供たちや地域の⼈々が素直にカレーやアイスを貰ってくれて嬉しかった。
「スラム」という比較的貧しく衛生面も整っていない環境であるにも関わらず、多くの笑顔がそこにはあった。また、私は「スラム」と聞くと、治安が悪く殺伐とした空気が流れるような地域を想像していた。しかし実際には、多くの笑顔があり、お互いに助け合い、今ある資源を最大限に活用し生活していることが分かった。
このスラム地区でボランティアをしているカンボジア人の若者とも交流することができ、彼らが少しだけスラム地区を案内してくれました。
3日目の最後のアクティビティは日本語学校への訪問📚ここで日本語を学んでいる12名の学生(10~20代)と、趣味や好きなことを話したり、ユースたちが作成した日本語カルタゲームで一緒に遊び、あっという間に1時間半が過ぎていきました。このカルタゲームは、日本語学校の生徒にとても好評だったようで、「次回のクラスでも遊びたい!」と言っていたようです✨
たくさんのことを経験し、学んだ3日目🌞カンボジアの雨季らしく、とても蒸し暑く、日差しが強い1日でした(毎日降ると聞いていたスコールも降ることはありませんでした💦)。この日はアクティビティーも多く、ユースたちも体力的にきつい時間帯もあったはずです。そんな中でも、みんなで励まし合いながら、各訪問先で楽しそうにカンボジアの人たちと過ごす姿に、彼らの成長を感じました。
Day 4(8/24):カンボジア最終日〜帰国
4日目は、今回のスタディーツアーの振り返りを全員でした後、セントラルマーケット(中央市場)へ🚌ここは、前日(現地訪問3日目)で炊き出し用の買い物をした場所と同じです。この中央市場には、野菜・鮮魚・精肉などの食料品から、電化製品、装飾品、衣料品、小物など、何でも販売しています😳この日は、自分たちのものや日本へのお土産の買い物をしました🛒現地滞在最終日にもなれば、カンボジアでの慣習にも慣れてきて、ユースたちも値切り交渉をしていました😊その後は、イオンモールへ。セントラルマーケット(中央市場)との大きな違いを目の当たりにしました。
濃厚な3日を終え、4日目夕方の便でシンガポールへ🛫経由地のシンガポール・チャンギ空港では4時間半の乗り継ぎ時間があったため、ユース参加者(高校生)が「福岡行きの出発ゲートまで案内する」というチャレンジをしました!出発便がたくさん表示されているモニターを見たり、インフォメーションカウンターで聞いたり、と試行錯誤しながら、出発ゲートまでみんなを案内してくれました👏👏
「とても楽しかった!」「戻りたくない!」と言いながら、8月25日の早朝、無事に福岡空港に到着しました🛬
9月7日:事後研修〜ステパス発表の準備
カンボジア現地訪問の振り返り
この事後研修までに感想文も提出していたユースたちですが、3つのワークをしながら、もう一度みんなでカンボジアを振り返りました。
1つ目のワークは「五感で思い出すカンボジア訪問」✍️視覚・聴覚・嗅覚・味覚、そして、「心で感じたこと」で印象に残っているものをシェアしました。みんなの答えを聞くたびに「あ〜、それもわかる!」「そういえばそうやった!」と大いに盛り上がりました🥳
2つ目のワークは「未来のステパス参加者に伝えたいこと」🌎来年度以降、ステパスに参加しようかな・してみたいなと思う後輩たちに伝えたいことを話し合ってもらいました。特に、「ステパスで、自分たちが学んだこと」「ステパスに参加したら、こんなことが体験できるよ」「こういうことは覚悟しておいた方がいいよ(チャレンジしなければならないこと)」を中心に話し合い、プレゼンしました🎤
最後のワークは「One-minute storytelling(1分間ストーリーテリング)」🗣️スピーチやプレゼンでも使われう手法のstorytelling(ストーリーテリング:語り聞かせ)を学びました。その後、「カンボジアに到着した時」をテーマに、それぞれに1分程度の「ストーリー」を書いてもらい、みんなの前で発表🎤初めてとは思えないほど、素晴らしいスピーチをしてくれました👏👏
ステパス体験発表会(10/27)の準備
2024.10.27. 「児童養護施設等で暮らすユースが語る、海外体験発表&Myみらいスピーチ」
8月のカンボジア訪問の体験発表を、10月27日(日)に春日クローバープラザで開催します🎉🎉
この活動レポートでも、参加したユースの声を少しお届けしましたが、10月のイベントでは、5人が登壇し、自分たちの声で、皆さんにご報告します🎤また、同時に、現地の様子がわかる「活動写真展」も併設します📷
詳細とお申し込みは、こちらのイベントページから確認できます✨
お時間がある方は、5人の報告を聞きに、ぜひ会場までお越しいただければと思います🍀
私たちが家庭を頼れない社会的養護の若者に海外体験を無償提供する理由
お礼
2024年8月、5名のユース奨学生がカンボジアで貴重な体験をすることができました。
これらすべては日頃から当団体のサービスを利用して、留学やワーキングホリデーに渡航くださっている生徒さん、更にはいつも活動を支えてくださる多くの皆さまの暖かいご支援があり、実現することができました。誠にありがとうございます。
また、今回のスタディーツアーの企画・実施にご協力いただいた、カンボジア現地NGO:Pay It Forwardの職員の皆さん、そして、現地NGOと繋いで今回のツアーを企画くださったNPO法人次世代のチカラFUKUOKA様、またフライトから滞在や移動などを手配くださったハッピートラベル様にも、心より感謝いたします。
これからも、一人でも多くの未来ある若者たちへ、人生を変えるような機会提供に挑戦して参ります!
NPO法人国際教育支援機構スマイリーフラワーズ 一同