メディア掲載
これまで沢山のメディアにスマイリーフラワーズの活動を取り上げていただきました。
ちーちゃん
scene1
幼い時に両親が離婚して父方に引き取られて以来、
母とは一度も会っていない。
父は常に仕事で不在だったため、主に祖母に育てられたが、中学3年生の時に祖母が自死した。
高校2年生の時に父に若い恋人ができたことで父とは断絶状態に。
その後、育児放棄から暴力へとエスカレートしたことで
高校3年生の春に児童相談所から里親家庭に措置された。
そして新たな生活が始まり、ほどなくして父が自死した。
scene2
高校生の時に出会った担任の先生が、人生の目標をくれた。
一見すると強面だが、情に厚くて私の将来についても一緒に本気で考えてくれた。
「私もこんな人になりたい」高校3年生の時に先生になろうと決意した。
大学進学を目指したが、進学しても学費や生活費が続くだろうかという不安に悩んだ。
そんな時に参加したのが、社会的養護からの進学を支援する
返還不要の奨学金プログラム「カナエール福岡」だった。
この支援を受けて大学を卒業し、現在では小学校教諭として、日々現場で奮闘している。
かつて憧れた”先生”を目指して。
必要とする子ども・若者が多くいます。
子ども・若者の深刻な現状
児童虐待相談数は20年で約50倍に
社会的養護が必要な子ども・若者の深刻な現状
私たちは、2011年より福岡を拠点に、海外留学を通じて人の可能性を最大化する支援と、その利益を原資に社会的養護の子どもや若者が社会で安心して活躍するための支援をしてきました。
- 児童養護施設等について(厚生労働省・H29)
児童養護施設の子ども・若者が抱える背景は多岐にわたる
平成28年時点で全国に約600か所、約3万人の子ども・若者が生活する児童養護施設ですが、その約6割は虐待を受けた経験があります。但し、子ども・若者が親を頼れない理由は、親の健康事情・法的事情・就労事象、また児童が障がいを抱える場合などさまざまです。
- 児童養護施設等について(厚生労働省・H29)
不利な状態は、
さらに次の世代へも
繰り返されます。
社会的養護の子ども・若者が陥る負のループ
施設退所後、様々な偏見や不利な条件を抱える若者にとって、経済基盤の無い中で学業と生活の両立は相当困難です。また、施設退所後に、悩みや苦しみを相談できる大人や帰る実家すらない若者もいます。それゆえ、安易に仕事を辞めてしまう、犯罪に巻き込まれやすい状態にあります。そして、彼らの子どもがまた施設へ入所するという負の連鎖を引き起こす現実もあります。
福岡の若者をとりまく支援の現状
地域によって格差がある
ループを断ち切るきっかけ
東京・大阪などの都会と比べて、福岡においては、社会的養護が必要な若者が負の連鎖から抜け出せるきっかけが少なくなっています。右グラフで確認できる「都道府県別の子ども支援をおこなうNPO法人数」からも、東京・神奈川・埼玉・大阪と比べて、福岡にある団体数の方が少ない現状であることが分かります。
各都道府県の「子ども支援」を行うNPO法人数
- 認定NPO法人カタリバ 調査データ(2017年)
自分の夢を描くきっかけとなる「出会い」を提供する
福岡の社会的養護を経験する若者が、新たな関わりや出会いを通じて、
自らの夢や目標を見つけ出し、一人ひとりの人生を開花させることを目指しています。
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若者の
現状自分らしい夢や目標を
描けていない状態 -
留学・しごと
・スピーチスマフラの
役割新しい世界と
出会う機会を提供する -
目指す姿
一人ひとりの人生が
自分らしく花開く
-
ジョブステップ(しごとさとおや)
児童養護施設を始めとした社会的養護の若者や学生が施設を卒園した後にも社会で安心して自立し活躍できるよう、その理解者を増やすと共に、社会への定着を応援するプログラム。職場見学や職業体験を含むキャリア教育を提供しています。
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136人
ワンステップセミナー
児童養護施設に在籍する高校3年生を対象に、一人暮らしや社会生活に必要となる知識やスキルについて、社会人サポーターと一緒に学ぶ機会を提供するプログラム。参加者には、参加回数に応じて新生活に必要となる生活必需品を応援寄贈します。
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16人
ステップパスポート
児童養護施設等(自立援助ホーム含む)に入所する若者・学生を主な対象として、海外体験を提供するプログラム。事前の準備期間、及び現地での語学研修・ホームステイ体験等を通じて、海外での異文化体験の機会を提供し、参加者の国際性や自信を養うと共に将来への夢を描く機会を提供しています。
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Myみらいスピーチ
社会から孤立し、自らの可能性に蓋をしがちな社会的養護の若者・学生を支援する事業。社会生活に必要な知識やスキルを身に着けるプログラムや海外留学体験などを通して、新しい価値観に触れる体験機会を提供しています。
毎月の寄付でできること
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毎月3,000円の寄付で
社会的養護から巣立った若者(ユース)3人に対して、仕事や社会への定着に伴走するする寄り添い支援を提供できます。
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毎月5,000円の寄付で
施設等から巣立つ高校3年生1人に、卒園後の知識やスキルを学ぶ、自立準備研修を提供できます。
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毎月10,000円の寄付で
一人ひとりの子どもや若者に対して、社会に定着していけるよう、個別対応の支援を提供できます。
活動報告の方法
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年次報告書の送付
年に一度、その年の活動報告を纏めた年次報告書を作成し、支援者の皆様へ送付ご案内します。実施した活動内容や収支報告、関わった若者の人数など、どうのような社会的価値を創り出すことができたかについて報告いたします。
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毎月のメルマガで活動状況を配信
スマイリーフラワーズでは毎月の活動を通じて、対象となる若者たちと直接的に関わっています。そのリアルな様子をメルマガを通じて支援者の皆様に共有し、関わる若者たちの変化や成長を感じて頂けるように配信いたします。
寄付者の声
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自分ではできない想いを託して。
TVなどで家庭環境に恵まれない子どもや若者の存在は知りつつも、自分が時間を割いて実際に子どもたちを支えることは中々できません。スマイリーフラワーズを応援することで、自分ではできない想いを代わりにして貰っていると感じています。
福岡の社会的養護を巣立つ若者へ
マンスリーサポーターとして
福岡の社会的養護を巣立つ若者を支援する活動に参加しませんか?
毎月1,000円からのご寄付で、福岡の社会的養護が必要な若者に、
留学・職業体験機会や自立支援を届ける取り組みを継続的に応援する方法になります。
代表メッセージ
自らの新たな旅立ちと次世代への想い
私は幼少期の家庭環境が貧しく、父親にも一度も会ったことがありませんが、その分、周りにいた沢山の方々から優しさや思いやりという「恩」をいただいて育ってきました。それによって私の心には ”社会は温かい” という種が撒かれたのだと思います。
その後も社会で出会う様々な機会や人々が、私の心に撒かれた種を育む、水分や栄養素となってくれました。そして十数年の時を経て、その種は芽を出し小さな花を咲かせました。それがこのスマイリーフラワーズです。今度は私が、誰かの心に種を撒く番だと考えています。そして同時に、皆の心の種を育む一人でも在りたいと願っています。
これまでの十数年の活動の中で、沢山の困難を抱える若者・学生や将来に悩む学生・社会人に出会ってきました。その誰もが素晴らしい可能性を持っていて、心には素敵な種を持っています。一人ひとりが、どんな環境であっても自分らしい花を咲かせられる社会を目指して、私たちは活動して参ります。そしてその活動と喜びを、一人でも多くの方とご一緒できることを、心から楽しみにしています。
NPO法人
国際教育支援機構
スマイリーフラワーズ
代表 窪田広信